2014年6月17日火曜日

Riot Girl

金がなさすぎてどこにも行けない。無情にもオレたちの日曜は終わっていく。雨に濡れて乾かないスニーカーを呪いながら夕暮れの新宿をvery niceと徘徊してたら偶然ブラくんと会った。
普段ライブハウスやクラブでしか会わない友達と話していると思いもよらない情報や話が聞けて、赤い疑惑の音源にブラくんの声が入ってるっていう変な話とかファミレスで3時間くらいspeakしてた。隣に座ってた女の集団は死ぬほど退屈なヤツらで、みんなで写真を撮る時はクソみたいにデカイ声で騒いでるくせにほとんどの時間を黙ってケータイをいじってて気味が悪かったな。

AXくんがFat Foxの「F」のリミックス音源をTerminal Explosionからリリースするってアイディアを少し前に知らせてくれた。
ゴルジェ/インダストリアルの作品をリリースするレーベルがFat Foxに興味を持つってことの意味はオレにとって大きい。ネットワークがオルタナティブな自由さを獲得し始めて、違う世界が突如として繋がる感覚。EQwhyがキルミーのリミックスを作ったように、わんにゃんパークがjukeとオルタナを繋いだように、NDGが多数のジャンルを横断しながら受容されていくように、ここでもまたそんなことが起きてる。
ハバナイで作った1st"Hello, good music! hahaha.."は当時、持ち込んだ全ての店から委託を断られた。あるショップのオーナーから「特定のジャンルに特化した音楽が生き残る時代に、君のやってるヒップホップでもテクノでもないナイーブな感性で作ったニューウェーブなロックは今後やってくのが厳しい」と言われた。社会科の教科書には「21世紀は寛容と共生の時代」って書いてあったっけ。
物わかりの良いオレはそれに納得してその場から立ち去った。そして諦めの悪いオレは別のやり方でそれを突破しようとしてるわけだ。
たまに日本の音楽シーンを変えてくれって話を酔っぱらったヤツに言われるけど、オレらはそんなにヒマじゃない。やりたきゃ自分でやれよ。


イケてるヤツらが暴れてる暗いフロアをイメージする時、Fat Fox FanclubのペリカンとNDGのセキくんがいつもそこにいる。オレにとって彼らはヤバい夜の象徴で、その象徴の片割れであるペリカンが「オンナ」だってことは何かスカムパークやフォーエバーフリーがネクストなところにタッチできた鍵なんじゃないかって考えてて。つまりはライオットガールの存在だ。
Fat Fox、NDG、RB、Y.I.M、プッシーズ、etc..。オレたちの周りにいる「オンナ」はみんな「アイドル」のそれとは違うナスティーかつクールな「うるさい友達」として暴れてて、最近ちやほやされてる相対性理論フォロワーのクソ女とかオレにとってはマジでどうでもいいわけ。去年は誰がそこにいたかおぼえてる?オレはおぼえてるよ。来年の今頃は別のお人形さんが座っるそこに去年いたヤツさ。
「祝祭には悪魔のチカラが必要だ」って言われたオレは、そいつらをおびき寄せるために思春期の女子よりも過剰な自意識で女としての唄を歌う。スメイルズライカプッシー。

Fat Foxが掲げる「闘う女性を応援する」っていうのはどいうことなのだろうか?
つーかそもそも闘ってるやつなんているのか?もしくは何と闘ってるのか?バビロン?男性優位な社会?性差別?神様?煩わしい母親?偉そうな説教を垂れてるクソで使えない上司?
オレはスカムパークに関わってくれてる染色体XXのマイメンたちが間違いなくスカムパークをやっていく中でオレが感じた強烈に自由な空気を生み出している重要なエレメントだと思ってる。つーか彼女たちがいなかったらスカムパークは成立しないよ。RAP BRAINSが男しかいないクルーだったら、オレたちはきっと彼らにそれほど興味を示さなかっただろう。NDGが男だけで構成されていたら?GORO GOLOの銀盤がハーさんじゃなっかたとしたら?
oh,shit! なんてこった!オルタナって場所が長らくクリアできたなかった問題ってのはもしかしてこれだったんじゃないか?チケットが高いとか、つまらないバンドしかいないとか、進みすぎた情報化社会とか、拡大し続ける経済的な格差とか、311以降予測できる白血病の急激な増大とか、そんなんじゃなくてイケてる染色体XXの絶対数が不足してたんだよキャプテン。まさにコロンブスの卵。オーケー?
まあ一概にそうとは言えないんだけど、少なくともスカムパークがオルタナティブって場所においてむこう側のやつらに奪われてしまった熱狂を取り戻せたのはチンコもマンコもぐちゃぐちゃになってる多様性を実現してるからなんじゃないかってことなわけだよ。
Fat Fox Fanclubをイロモノとして見なしていたヤツらのパーティーなんてフロアーの神は興味を持たないのさ。
でもバンギャとかグルーピーっていわれてるヤツらがオルタナをダメにして、パーティーをアホくさい愛憎劇にしてんじゃねーのかなあマジでうざいよって考えてるオレはフェミニストって言うには女に敵意があるわけ。オレのENEMYの半数は女だってことは間違いない。
東京のイケてるラオットガールは退屈な夜をストラグルし憂鬱にダンスしている。

そんなことを考えながら音楽前夜社が池ノ上でやってるコミュニティースペースでWORD OF MOUTHっていうタイトルでユーストをやろうかなあと。
今回は"Riot Girl"ってテーマで、Fat Fox FanclubのGtのアカネちゃんにゲストで来てもらってインタビュー形式でダンジョン化してる世界をcreepします。
レズビアンとしてのパーソナリティーを持つアカネちゃんがバンマスを務めるFat Fox Fanclubというコミュニティーの内ゲバと、東京のオルタナにアカネちゃんの性的な興味を強烈に喚起するラディカルなバンドは果たして存在しているのか?この辺りをスタート地点に1時間くらい。この日、トーキョーシティーで最も同性愛者に愛されているバンドが決まります。
ド平日なんでヒマしてるクラウドは義理ネットモッシュよろっすー。

6月26日(木) 21:00〜@池ノ上前夜社
http://ikenouezenya.tumblr.com

WORD OF MOUTH / Riot Girl
guest : アカネちゃん(Fat Fox Fanclub)
観覧 ¥1500(1D付き)※定員10名ほど。